長期的な人材確保の為に
SNS を活用し一歩先へ。

 

株式会社舞鶴クレーン様(京都府舞鶴市)

登場人物(2025年1月取材当時)

株式会社舞鶴クレーン 代表取締役 本田 徹様

UDトラックス株式会社 京滋地域営業部 カスタマーアドバイザー 竹内 謙

社員53名を率いる、株式会社舞鶴クレーン・代表取締役の本田様。社長就任20年目に入る。お客様に満足していただくために、整備の行き届いた「機械の信頼性」、高いプロ意識を持つ「オペレーターの信頼性」。この2つの信頼性を常に大切にされている。

カスタマーアドバイザー(CA)の竹内。舞鶴クレーン様のご担当になって7年目。車両導入の営業だけでなく、お客様に寄り添う体制を整え、舞鶴クレーン様に有意義なご提案を続けている。本田社長とは全幅の信頼関係を築いている。

京都府舞鶴市に本社を置き、オペレーター付きのクレーンリース業に特化。発電所関連や大型プラントの設置、大手ゼネコンや橋梁関係の工事現場に携わるクレーン作業のプロ集団、株式会社舞鶴クレーン様。今回、UDトラックスの新型トラクターQuon(クオン) GW6╳4の導入に至ったその経緯について、当社の竹内が社長の本田様にお伺いしました。

 

地域の基盤づくりに貢献するクレーン作業のスペシャリスト

(竹内) まずはじめに、御社の事業内容について、特にQuon GWを使ったクレーン搬送についても詳しくお聞かせください。

(本田) 当社は、1969年の創業から今日に至るまで、舞鶴市を拠点に、土木・建築工事現場や発電所などで、クレーン作業を専門として実績を積み重ねてきました。様々な種類のクレーンを取りそろえており、お客様のご要望に応じた最適なクレーンと、高い安全意識と熟練の技術を持ったオペレーターを提供し、多様化するニーズに対応しています。またクレーンは、公道を走行できるもの、できないものに分かれます。自走できないクレーンは、何十もの部材(パーツ)に分解して搬送し、現場で組み立てます。その移動に際して、重量物輸送に適したQuon GWの大型トラクターが必要になります。当社では、クレーンの搬送から現場での組み立てや施工まで、各専門チームが一丸となって、持続的な社会の基盤づくりに広く貢献しています。

 

圧倒的な馬力と快適性がQuon GW導入のきっかけ

(竹内) 本田様には、UDトラックスの新型Quon GW6╳4をご発注いただき、2023年の12月に納車いたしました。その導入に至った経緯を、ぜひお聞かせください。

(本田) まず、社内のクレーンやトラックなどの導入は、すべて私一人で決裁しています。今回のQuon GWトラクターは重量物輸送にふさわしく、粘り強く力強い新型エンジンに生まれ変わったと聞きました。リーフサスに加えてエアサスも選べるようになったのも魅力です。当社は、クレーン作業に特化しているので、フル積載でも軽いステアリング操作が可能なUDアクティブステアリングが、ドライバーのストレスや疲労軽減に期待できると思い、GWトラクターの導入を決めました。ドライバーからも、今まで乗っていた車両に比べて非常に扱いやすく疲れにくく、身体の負担も少なくなったと聞いています。

(竹内) 私がご提案させていただいた当時舞鶴クレーン様は他銘柄の車両を長期間使用されていました。そこで進化したQuon GWトラクターの圧倒的なパワーと乗りやすさ・快適さを追求した「積み荷に優しく、ドライバーに心地よい」その魅力を、デモカーの試乗を通じてドライバーの方々に実感していただき、高いご評価をいただいた次第です。

Quon GWの運転席。軽いステアリング操作のUDアクティブステアリングだけでなく、安心の制動力を発揮する補助ブレーキや、積荷やドライバーに優しいエアサスペンションが特に好評で、重量物輸送においてその実力をより発揮する。

長期的な人材確保のためにインスタグラムを活用

(竹内) 人材不足を解消するために、SNSを積極的に活用されているとお聞きしました。詳しくお聞かせいただけますか。

(本田) 当社で特に多い発電所の現場は、13ヵ月の営業運転をした後に、定期点検工事を3ヵ月間実施します。どんなクレーンと、どれだけの台数が必要なのかを、ある程度の情報を入れつつ、クレーン重機の選定をしています。おかげさまで当社の営業エリアは、北近畿一円から関西全域にまで広がり、仕事は順調に増えています。一方で、クレーンオペレーターのなり手が慢性的に不足し、人材募集の取り組みは常に欠かせません。一般的な募集方法は、口コミや社員からの紹介、ハローワークやホームページの掲載がありますが、当社ではインスタグラムでの投稿を始めています。インスタグラムは20代の約7〜8割が利用する、写真や動画に特化したSNSです。特にクレーンオペレーターは職種自体が知られていないのか、若い人の応募が多くありません。どのようなアプローチで求人応募を増やせるか。それには、達成感のある仕事の醍醐味を、最大限に発信し続けることだと思いました。若いうちから乗っていれば、腕を磨き経験値も上がり、仕事がさらに面白くなります。今までこの業界では、大型クレーンの操縦は年配しかできないという雰囲気があったのですが、当社のオペレーターに会った方には、年齢の若さにビックリされることがあります。求人の問い合わせ件数もかなり増えていて、反応はいいですよ。インスタグラムの積極的な活用は、クレーンオペレーター不足を補う施策の一環になると思います。

 

トラックとクレーンの垣根を越え初心者の資格取得制度で補助

(竹内) 御社は初心者の方でも積極的に採用されていることも特徴的ですが、資格取得支援制度に関してもお聞かせいただけますか。

(本田) 当社には現在、大型トラクターの専任ドライバーが5名。クレーンオペレーターとの兼任操縦者が約20名います。大型トラクターであれば大型免許と牽引免許の2つが必要ですが、例えば自走ができるラフタークレーンを運転・操縦するには、大型特殊免許に加えて、移動式クレーン運転士の資格も合わせて必須になります。当社の「資格取得支援制度」を利用し補助を受け、必要な免許を随時取得してもらっています。

(竹内) 新人育成のご実績がすでに20名を超えているとお聞きしましたが、どのような点を工夫されていますか。

(本田) 大型ドライバーやクレーンオペレーターのなり手を確保するには、新卒から育てたり、中途採用者向けの講習を開いたりと、ドライバーとオペレーターの垣根を越えて未経験者を育成するために手厚い育成プログラムを用意しています。所持資格が普通自動車免許だけで応募される方も多くいらっしゃいますが、クレーンもトラックもどちらも乗りたいという本人の希望と強いモチベーションがあれば、どんどんスキルをステップアップできる環境を用意し、仕事を楽しんでもらえるよう工夫を重ねています。車両の運転や、メカや機械を好きな人が応募してくるので、入社後もモチベーション高く頑張ってくれていますね。

数々のクレーン現場で活躍する大型重機を操作する、株式会社舞鶴クレーン様の精鋭クレーンオペレーターとドライバーの皆様。入社してから、クレーンやトラクターの各種免許を取得した人も多く、インフラを保つ責任感を強く感じながら安心稼働を担っている。

お客様の経営課題解決の為にUDトラックスが全面サポート

(竹内) 最後になりますが、本田社長が抱えられている経営課題や、これからの企業展望などをぜひお聞かせください。

(本田) 今後の課題については、やはり先程も申しましたように、人材確保の問題をどう解消していくかがありますね。また多様化するお客様のニーズに対応出来るように、さらに大型クレーンや搬送車両の導入を進める一方で、クレーンオペレーターの技術力をさらに高め、より一層の作業時間の短縮を追求しなくてはなりません。事業展開に関しては、当社はやはり発電所の仕事がメインになっていますので、地元で引き続きしっかりとやらせていただきたいと思っています。舞鶴には舞鶴発電所があり、すぐ近くには高浜発電所、クルマで1時間圏内には福井県の大飯発電所もあり重点的に点検作業を行っています。今後10年の間には、舞鶴若狭自動車道の4車線化工事、その他自衛隊関係の仕事もお声がけしていただいています。まずそれらの工事を柱にして、今後どういうクレーンが、どれだけの台数必要なのかというのを把握し、社会インフラを底辺で保つ責任感を強く感じながら、お客様、そして社会の安心・安全をしっかりと支えていこうと思っています。

(竹内) 今後も舞鶴クレーン様のビジネスの更なるご成功に向けて、新車両の製品案内や安全運転講習会の開催など、お役に立てる提案をいち早くご用意し、経営課題解決のお手伝いができましたら幸いです。本田様、本日は誠にありがとうございました。

株式会社舞鶴クレーン:舞鶴市を拠点に、土木・建築の工事現場や発電所などでのクレーン作業を専門として、様々な実績を積み重ねてきたスペシャリスト企業。営業エリアも広範囲に及び、北近畿はもとより関西一円。福井県小浜市には営業所を設置し、北陸西部にも積極的に営業展開し、多様化するニーズにスピーディに応えている。

京都府舞鶴市字小倉256